うがい・手洗い・マスクは役立たず 確実な肺炎予防法3つ

公開日: 更新日:

 高齢者の肺炎は、認知症、足腰の衰え、糖尿病悪化、心血管疾患、脳卒中のリスクを上げることも研究で明らかだ。

 予防はできるのか?

「うがい、手洗い、マスクが励行されていますが、うがいはほとんど役に立ちません。手洗いは感染率を下げるものの完全に防げない。マスクも防御効果はほぼゼロ。間違いなく効果があるのは、歯磨きなどで口の中をきれいにする口腔ケアです。禁煙も有効です」

 また、内藤教授が強く推すのは肺炎球菌ワクチンの予防接種だ。実は平成26年10月1日から、ある条件に該当する高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期予防接種が行われている。

 今年度の対象者は、「平成30年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる」「今まで肺炎球菌ワクチンを摂取したことがない」の条件に該当する人で、公費助成が受けられる。この制度は来年3月で終了予定だ。

「該当しない人、また、該当しても制度終了以降は、自費になります。医療機関によって違いますが、5000円から1万円。現在ある肺炎球菌ワクチンは年々効果が薄れるので、5年ごとに接種するのが理想。私の患者には、2回、3回と予防接種を受けている人もいます」(内藤教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」