うがい・手洗い・マスクは役立たず 確実な肺炎予防法3つ
■重篤な副反応はない
予防接種の副反応では、注射部位の痛み、赤くなる、腫れなどが報告されているが、「肺炎予防」という効果を上回る重篤な副反応はない。
「強いアレルギー反応がない限り、肺炎球菌ワクチンの対象外になる人はいません」(内藤教授) 肺炎球菌ワクチンは、インフルエンザワクチンと両方接種する方が効果が高い。インフルエンザに感染すると肺がウイルスでボロボロになり、そこに肺炎球菌が入り込むと、肺炎発症リスク、ひいては死亡リスクがより高くなるからだ。
「ワクチンの両方接種でどれくらい肺炎発症リスクが下がるかは、国内では今後の調査になります。しかし香港では有意に発症リスクが下がったという報告が出ています」(内藤教授)
ワクチンというと「製薬会社が儲けようとしている」などと批判の目で見る人がいる。しかし、もし老親が肺炎で命を落としたり、認知症になったら――。
防げたかもと思うと、後悔先に立たず、ではないか。