アトピー性皮膚炎が治らない 薬の塗り方に「3つの間違い」

公開日: 更新日:

 そして、「ステロイド外用薬の使用を不適切に勝手にやめてしまう間違い」も。ステロイド外用薬に対する誤った認識や不安感からだ。本来は重症でないアトピー性皮膚炎が、重症化しているケースも少なくない。 

「慢性化していない状態であれば、正しい塗り方を会得すれば、たいていは1週間程度で症状が軽減。作用の弱い薬へと替えられ、最終的には保湿剤中心で対応できる患者さんも多い」

■早期治療で慢性化を防ぐ

 特に乳幼児の湿疹は、アレルギー体質(アトピー性皮膚炎約10倍、食物アレルギー約20倍)のリスクとなるため、早期治療が望ましい。

「年齢を問わず早く皮膚炎を抑えることは重要。間違った治療法を長年続け皮膚炎が慢性化してしまうと、皮膚が硬くなって薬が浸透しにくくなる。弾力性のある健康な皮膚を取り戻すために年単位の治療が必要になるケースもあります」

 6月22~24日に開催された日本アレルギー学会では「重症アトピー性皮膚炎でもデュピルマブ投与開始後2週時点から、かゆみが有意に改善する症例が多い。“かいて症状を悪化させる”という悪循環を断ち切れる。重篤な副作用が少ない」「アトピー性皮膚炎治療薬として7種類の新薬が治験中や承認申請済みで、今後、治療の選択肢が増える見通し」などの報告が寄せられた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?