アトピー性皮膚炎が治らない 薬の塗り方に「3つの間違い」
武藤院長は、自身もアトピー性皮膚炎経験者。中学の時に重症化。医大生の時にコントロールする術を身に付けた。大きかったのは、治療への主体性。知識を身に付け、最適なものを自分で選べるようになった。
「保湿の重要性を痛感しました。高校生までは処方されるがままに尿素系保湿剤を使用していましたが、尿素系保湿剤は皮膚のバリアー機能を壊すと知り、肌のバリアー機能に必須の成分、セラミド入りの医薬部外品保湿剤に替えたのもこの頃。これによって、症状が劇的に改善しました」
残念なことに、アトピー性皮膚炎に対して尿素系保湿剤をいまだに処方している医師もいる。もし「正しい薬の塗り方」をしているのに、アトピー性皮膚炎に悩み続けているなら、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医や日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を一度受診した方がいいかもしれない。
デュピルマブの製造販売元「サノフィ」の調査によると、重篤な薬剤過敏症の報告は治験403例ではゼロ、市販直後1カ月間の推定約400例では1例。その1例もアドレナリンの使用なく回復している。