山本譲二はステージ2 大腸がん予防の内視鏡は10年に1回
そんな大腸がんは、多くが良性のポリープから発生。そのうちの一部ががん化します。大きくなるほど発がんリスクがアップ。直径1センチ以上では3割弱ががん化するといわれます。
ポリープは胃にもできますが、こちらは怖くありません。胃のポリープの多くを占める「胃底腺ポリープ」は、ピロリ菌感染のない胃にできるもので、“胃がんにならないサイン”とさえいわれているゆえんです。大腸のポリープは切除しますが、胃底腺ポリープは経過観察で構いません。
■米国では死亡者数が半減
話を大腸がんに戻します。山本さんは腸閉塞による痛みが受診のキッカケですが、ポリープのうちに切除しておくのが無難です。がん検診や企業健診などでは、採取する便潜血検査が行われています。
2回分の便をこすり取る古典的な検査ですが、効果は高く、進行大腸がんの90%、早期大腸がんの50%、大腸ポリープの30%が発見されるといいます。その結果、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを46~80%下げるのです。