花粉症対策を万全にして新型コロナと心臓疾患から身を守る
花粉症による鼻水や鼻づまりで呼吸がしづらくなると、肺が十分な酸素を血液に取り込めなくなり、心臓から肺に流れる血流が制限されます。心臓は肺に十分な血液を送ろうとしてフル回転しなければならなくなり、負担が増えて不整脈が起こりやすくなります。
ほかにも、花粉症によって免疫力が低下したり、症状にストレスを感じると交感神経が優位になる状態が続きます。人間は、交感神経が興奮すると心拍数が増加したり、血圧が上昇します。それだけ心臓にかかる負担が大きくなるのです。
■適切な薬を使えば症状は改善できる
新型コロナウイルス騒動を乗り切るのはもちろん、心臓を守るためにも、花粉症対策は万全にしておきましょう。
花粉症は比較的薬がよく効く疾患なうえ、いまは飲み薬だけでなく、さまざまな外用薬も揃っています。適切な薬を選べばしっかり症状を軽減できます。
局所だけに作用するステロイド点鼻薬は、1日1回、鼻に直接噴霧するだけで効果があります。点眼薬も、かゆみを軽減する抗アレルギー点眼薬で作用時間の長いものも開発され、コンタクトレンズ装用者も安心して使用可能です。目鼻同時に1回使用で24時間効果が持続する貼るタイプの抗ヒスタミン薬も登場しました。