<3>肝臓病を予防 胆石は1日6杯以上で23%リスク低下
基準値は、GOT(AST)が5~40IU/Lで、GPT(ALT)が3~35IU/L、γ―GTPは、男性80IU/L以下、女性30IU/L以下。
珈琲の肝障害改善効果について触れた初期の有名な研究としては1986年に発表されたノルウェーの臨床研究がある。それ以降、数多くの疫学データが報告されている。
「珈琲で胆石発作リスクが抑えられることは2019年に内科学の専門誌に発表されたデンマークの研究にあります。1日3杯以上で明確になり、6杯以上だと23%の低下とされています。理由はハッキリしませんが、珈琲成分に胆のうの働きを活発にして胆汁の排斥を促す効果があるためでないか、と考えられています。B型・C型肝炎についても珈琲の効果が認められていて、C型肝炎についてはカフェインに増殖作用を抑える働きがあるのではないか、と言われています。また、珈琲は肝臓の線維化を予防する効果があることが知られています」