ワインには老化抑制で注目の「抗糖化作用」がある 同志社女子大薬学部教授が研究結果を発表

公開日: 更新日:

 ワインに抗糖化作用がある──。同志社女子大学薬学部の杉浦伸一教授と酒類専門商社のモトックスが共同研究結果を発表。テーマの臨床研究論文はこれまでになかったという。

「糖化」は、過剰な糖が体内のタンパク質と結びついて タンパク質が劣化し、AGEs(糖化最終生成物)が産生される反応のこと。抗糖化は、細胞が活性酸素で傷つくのを抑制する抗酸化とともに、老化抑制のキーワードとして近年注目を集めている。

「抗糖化作用が強い物質としてポリフェノールが挙げられます。そしてワインにはポリフェノールが多く含まれている。そこでどれくらい抗糖化作用があるかを調べる研究を行いました」

 杉浦教授は日常的に買える値段のワインの中から、スクリーニング検査で抗糖化作用が比較的高いものを選び出した。具体的に血液と似た環境下で糖とタンパク質、ワインなどの試験品を混合し、強制的に糖化反応が進むよう60度で40時間反応。産生されたAGEsの量を定量化した。

 ワインは白、赤を用意。原液、5倍希釈、25倍希釈と濃度も変えた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ