「マスク熱中症」を防ぐ正しい使い方 気温上昇でトラブル増加

公開日: 更新日:

 体に熱がたまって起こる熱中症は、目まい、吐き気、頭痛、けいれん、意識障害などさまざまな症状が表れる。重症度はⅠ度~Ⅲ度に分類され、Ⅱ度=中等度以上になると頭痛が起こる。

「脳が温まった状態が続くと、脳の細胞が熱で傷害されて炎症が起こります。すると、損傷を受けた細胞からプロスタグランジンという痛みを引き起こす生理活性物質が生成され、頭痛が表れるのです。頭痛はいわば脳の防御アラームですから、早急に脳を冷やす必要があります。放置していると重度の熱中症につながってしまいます」(梶本修身氏)

■通気性を考慮して2タイプ併用も

 脳を冷やすためには、やはり定期的に鼻から冷えた空気を取り込むことが大切になる。どこに行くにもマスクを着けっ放しにしていると、冷えた空気を吸い込めない。熱中症を防ぐためには臨機応変にマスクを使い分けるのも一案だ。

 今はほとんどの人が不織布マスクを装着している。ただ、不織布マスクはウイルス感染を防ぐ一定の効果が認められている分、通気性が良いとはいえない。その点、ウレタンマスクは比較的通気性がいい。ウイルス防御効果はないといわれているが、大きな飛沫をまき散らさない効果は期待できる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗