末期がん患者は「在宅医療」の方が幸せという現実 年間200人超を看取る名医が語る

公開日: 更新日:

 その結果、家族は患者さんに愛情を注ぐことが可能だという。

「在宅診療への誤解のなかには病院に比べて在宅診療は医療水準が低いのではないか、と考える人がおられますが、これも間違いです。本来の在宅診療は病院に代わって医療を行うので酸素や麻薬、抗がん剤の管理といった高度医療も行えるのが当たり前。こと延命治療については病院と在宅とでは差はありません。むしろ、患者の状態を見ながら治療法を変える在宅の方が延命につながるケースもあります」

 亡くなった後も24時間365日対応してくれる在宅診療の医師であれば問題ない。

 家族として末期がん患者の苦しみを見たくないから病院に任せる、というのもひとつの方法だ。しかし、家族と最期まで一緒にいたい、と患者が希望するのなら、在宅診療を検討してはどうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変