食事の西洋化は米軍の食料援助から始まった 戦前は糖尿病が少なかった

公開日: 更新日:

【Q】糖尿病や高血圧、高脂血症など、いくつかの病気は食事の西洋化によって広がった、と聞いたことがあります。しかし、明治以降、西洋料理が日本に根付いたといわれるわりに、戦前の日本は糖尿病などは少なかったように思います。なぜですか?

【A】確かに、西洋料理が日本に紹介されたのは明治期以降ですが、庶民が本格的に西洋料理に親しむようになったのは第2次世界大戦後です。

 きっかけとなったのは米軍の援助による学校給食です。終戦時点で中止されていた学校給食は、昭和22年には部分的に再開され、パンとミルクによる学校給食に変わりました。当時はひどい食糧難で連合国救済復興機関の勧告により米国の援助が始まったからです。

 その後の米国による食料援助は、米国国内でだぶついていた小麦の備蓄を減らして小麦価格を安定させること、日本にパン食を定着させて、将来、米国から小麦を大量に輸入させること、などが目的といわれました。

 実際、昭和39年に米国の上院議員が「学校給食で米国のパンやミルクが好きになった子供たちが成長して、日本は米国農産物の最大の顧客になった」とコメントしたのは有名なお話です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 3

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 7

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    ドラマー神保彰さん ミュージシャンになるきっかけは渋谷109オープンだった

  5. 10

    ロッテ吉井理人監督の意外な「激情時代」 コーチの延々続く説教中に箸をバーン!殴りかからん勢いで…