著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

口にするなら「プラスの言葉」 それがあなたを幸せに導く

公開日: 更新日:

 私たちが思っている以上に、脳は自分の体に指令を与えていません。どちらかというと、脳はアシストをするための指令を出してくれる存在です。つまり、自分の言葉で「私はこういう人間だ」と言ってしまえば、脳は「あなたはそういう人間なんですね」とアシストをするということです。

 たとえば、「自分はダラダラしてしまうダメ人間だ」と思い込んだり、言葉にしたりすると、脳は悪い方向へとアシストしてしまいます。ダメになればダメになるほど、負の循環へと誘われてしまいます。

 パプアニューギニアには赤色や青色という概念がなく、色の表現として「明るい」とか「暗い」といった区別しかないダニ族という部族がいるといいます。

 人間の色彩感覚として、原色に近い色というのは生物的な本能により何となく区別がつくため、その部族に赤色を見せた上で、「同じ色を選んでください」と言うと、当然、赤色を選びます。ところが、緑色のような中間色に関してはなかなか把握できないそうです。

 しかし、「これは『緑色』というんですよ」とその色を表す言葉を教えると、その後は緑色を区別できるようになったといいます。言葉によって認識できるようになったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々