著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人が多ければ多いほど何かあった際の「見て見ぬふり」が増える

公開日: 更新日:

 デジタル上でコミュニケーションをとることが珍しくない昨今。

 読んでいるはずなのに返事がない「既読スルー」、そしてそもそも読みさえもしない「未読スルー」などは、誰もが一度は経験があると思います。

 また、複数から形成されているグループチャットやオンライン会議で誰からも反応がないと、「嫌われているのかな」「まずいことを言ったかな」と不安を抱いてしまう人もいるはず。しかし、それは単に、「傍観者効果」が働いている可能性があります。

「傍観者効果」とは、「自分がやらなくてもほかの誰かがやるだろう」と考えて行動しない心理的作用です。

 スーパーの棚から商品が落ちていたとしても、見て見ぬふりではないですが、片付けようと思わないのは、「自分がやらなくても誰かがやるだろう」という心理が働いているから。あるいは、会議で誰も意見を発しないのは、「誰かが何か言うだろう」という心理が働いているからです。

 ニューヨーク大学のダーリーとコロンビア大学のラタネが行った「傍観者効果」の実験(1968年)があります。

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