東洋医学は赤ちゃんや小児にも有効なのか 日本独自の「小児鍼」とは?
次に漢方でもまた乳幼児や小児に対して効果的な処方があります。
例えば、冒頭でご紹介した疳の虫など、神経の高ぶりやかんしゃくや夜泣きなどには「抑肝散」が用いられます。また、食欲不振や腹部膨満には「六君子湯」が、そして便秘には「小建中湯」などが用いられます。
漢方独特の匂いや味を嫌い、服用をためらう子どももいます。そのような時には、幼児ではシャーベットやゼリーなどに混ぜて服用させたり、乳児では水で練った漢方エキス製剤を、口中の上顎に塗りつけた後、すぐに水を与えたりします。乳児の場合、母親が漢方薬を服用して、母乳を通して与える「経母乳投与」といった方法もあります。
いずれにしても症状や体質によって適切な漢方処方があり、年齢によっても服用量が違うため、必ず医師や薬剤師の診察を受けてください。