東洋医学的に解釈すると「便秘」はどんな病気なのか? 4種類に分類
ご存じの通り便秘とは便が出ない状態を指します。ですがそれだけではなく、便が出づらかったり排便に時間がかかる場合もすべて便秘になります。
一般的にこの便秘になると腸内に悪玉菌が増え、腸内環境の悪化を招くとされています。自律神経のバランスを崩しやすく、時にイライラしたり、体がだるくなったり、食欲不振を招き疲れやすくなるなど、いわゆる未病の状態に陥りやすくなるわけです。
便秘が続くと、腸内にたまった便は、水分が抜け硬くなりがちです。そのため排便の際に腸壁や肛門を傷つける恐れがあり、痔の原因にもなりかねません。
女性の場合ですと、肌あれ、吹き出物といったお肌のトラブルの原因にも関係してきます。
便秘を、東洋医学では大きく4種類に分類しています。
まず、辛い物の食べ過ぎなどで体に熱が発生し、体内の水分(津液)が損傷を受け、便をスムーズに出せなくなる「熱秘」。
次に、長時間同じ姿勢を取ったことやストレスなどで体の中の気が滞り、便を押し出せなくなる「気秘」。
そして病後や産後、老化などによって体の中の気や血が不足し、腸の潤いがなくなって、便秘になる「虚秘」。
さらに、体が冷えることで腸の動きが悪くなった状態である「冷秘」です。
このように東洋医学では「便秘」といってもその症状によってさまざまなタイプがあり、タイプに合った治療対処を施すことが重要だと考えます。
便秘に悩んでいるようなら市販の便秘薬にすぐ頼るのではなく、東洋医学を中心に施術を行っている医師や、はりきゅう師などに一度ご相談されてはいかがでしょうか?
便秘になりやすいタイプの改善は、体質改善でもありますから、他の不調もよくなるかもしれません。