「肥満症」は病院で治す 画期的な治療薬が薬事承認申請中
肥満症は、BMI25以上の肥満症と、BMI35以上の高度肥満症に分類され治療指針が異なる。
これまで肥満症の治療は、食事療法、運動療法、認知行動療法が主体。食欲を抑える薬もあったが、効果は不十分だった。
「しかし現在、非常に有効な肥満症治療薬が厚労省へ薬事承認申請中です。それ以外の肥満症治療薬も臨床試験が進んでおり、今後次々と肥満症治療薬が出てくる可能性があります」(小川教授)
食事療法や運動療法は肥満症治療に不可欠だが、それでは不十分の場合の治療法もあるのだ。
薬物療法は肥満症、高度肥満症で保険適用され、高度肥満症では外科療法という手もある。
■外科療法とは?
「日本で保険適用のある術式としては、腹腔鏡で胃の下側を切り取る腹腔鏡下胃スリーブ切除術があります。単に胃を小さくして食べられなくする手術ではなく、ホルモン動態が変化して食欲や代謝に好影響を与えます」(小川教授)