姿勢が“くの字”の「腰曲がり」は治せる、予防できる 年をとっても遅くはない

公開日: 更新日:

 骨粗しょう症は、女性ホルモンとの関連性が指摘されている。骨は、古くなった骨を壊す働き(骨吸収)と、新たに骨を作る働き(骨形成)のバランスが常に保たれていることで、硬く丈夫な状態を維持できている。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは骨吸収のスピードを緩やかにするが、閉経するとエストロゲンの分泌量は減少する。その結果、骨吸収が進んで骨密度が減り、骨はもろくなり、背骨が体の重みに耐えられなくなって脊椎は圧迫骨折を起こす。また、脊椎の構造上、後方には関節があるが、前方には支えるものがないため、骨は前方で折れやすく姿勢も前に倒れてしまう。

「後弯症になると、5~10分間以上、直立姿勢を保てなくなります。女性の場合、家事をする機会が多いのですが、直立姿勢を維持できないので立ったまま家事をすることができません。そのため椅子に座りながらこなしたり、キッチンに肘をつきながら料理せざるを得なくなり、肘まで痛めてしまう人が少なくありません。また、背骨の後弯によって胃が圧迫されるので、胃食道逆流症を引き起こすケースも多くみられます」


 歩行障害も軽視できない。腰が曲がっていると重心が前方に寄り、歩いていると徐々に前のめり姿勢になっていく。そうなると、長時間の歩行が難しく、少し歩くたびに立ち止まって姿勢を正さなければならない。前重心では転倒のリスクも高くなり、歩行の際には杖やシルバーカーが必要になる場合も少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差