姿勢が“くの字”の「腰曲がり」は治せる、予防できる 年をとっても遅くはない

公開日: 更新日:

「治療は、背筋を鍛える運動療法と、腰がさらに曲がるのを防ぐコルセット治療(装具療法)が一般的です。また、骨粗しょう症を併発している患者さんが多いので、骨折を防ぐために骨粗しょう症に対する投薬治療も行います」

 これらの保存療法で効果がみられず、胃食道逆流症がひどい人は手術の適応になる。家事や仕事などの日常生活に大きく支障を来し、本人が手術を希望する場合も実施されるという。

「当院では、年間100人近くが後弯矯正手術を受けています。以前は合併症のリスクが高い70代後半以上の患者さんには手術ができませんでした。しかし、医療技術の進歩や体力がある元気な高齢者が増えたことで、合併症を心配せずに安全に手術が行えるようになりました。手術件数は10年前と比較して2~3倍に増加しています。最近では80代前半で手術を受ける患者さんもいらっしゃいます」

 手術によって姿勢が正されると、胃食道逆流症を発症していた人でも手術後には症状が落ち着くという。高齢だからとあきらめずに、悩んでいる人は検討してみる価値はある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…