著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「八方美人」でいい…人間は生活の中で自由にモードを変える

公開日: 更新日:

「私って○○な人だから」「本当の私は○○なのに」というように、私たちはよく自己分析をします。あるいは、「私は〇〇が苦手なタイプです」という具合に、自分の性格を決めつけてしまうことが往々にしてあると思います。

 しかし、立命館大学のサトウと帯広畜産大学の渡辺による「モード性格論」(2005年)では、「人間は生活の中で自由にモードを変えることで、行動や性格を変え生きている」と提唱しています。人は、相手との関係性や状況によって、コロコロと性格を変えるというわけです。

 分かりやすい例でいえば、「家で家族と話すとき」と「職場で話すとき」を想像してみてください。相手や状況が異なると、話し口調が変わりますよね?

 このように、人間はいくつかの性格が備わっており、「モード性格論」では、主に次の3つの視点があると説明します。

 ①自意識としての性格=一人称的性格(自分が思う性格)②自分と相互作用のある他者との関係としての性格=二人称的性格(家族や友人、同僚などの前での性格)③第三者的な立場から見た役割としての性格=三人称的性格(部長、営業、父親といった肩書としての性格)--。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因