著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「八方美人」でいい…人間は生活の中で自由にモードを変える

公開日: 更新日:

 3つの視点から考えたとき、先の「私は〇〇が苦手なタイプです」という判断は、一人称的性格であって、あなたの性格の一部分にすぎないともいえます。

 特に、二人称的性格は“多重モード”。接する人間関係や環境によって自由にモードを変えているとのことです。「人によって態度が変わる。八方美人だよね」などと言われることで傷つく人もいると思いますが、人間は元来、誰しも自然にモードを切り替えて生活をする生き物です。至極当たり前のことですから、そのような揶揄を過度に気にする必要はありません。

 サトウと渡辺は、「性格が安定しているように思えるなら、それは自分の問題ではなく環境の問題。あるいは与えられている役割の問題かもしれない」とも付言しています。環境や役割が固定されれば、その分、自分の性格も固定される傾向にあります。裏を返せば、性格を変えるためには、環境の変動が不可欠なのです。

「自分は〇〇なタイプ」と思い込んでいる人は、行動範囲が限定的になっているのかもしれません。また、「私って○○な人だから」といった決めつけは、自分自身の可能性を制限してしまいかねません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した