著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

通勤時間が長い人は「うつ病」になりやすい? 60分以上では…

公開日: 更新日:

 総務省が行っている調査によれば、日本人の通勤通学時間は往復の平均で1時間19分でした。自宅と職場の間を定期的に往復する通勤は、慢性的な疲労や睡眠時間の短縮など、健康状態に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

 通勤時間が長い人では、趣味や運動などの健康に良いとされる活動を行うため時間が確保できないこともあるでしょう。また、混雑した公共交通機関の利用は、心理的なストレスを高める原因とも言えます。そんな中、通勤時間とうつ症状の関連性を検討した研究論文が、交通と健康に関する専門誌の2024年1月号に掲載されました。

 韓国で行われたこの研究では、20~59歳の労働者2万3415人が対象となりました。研究参加者は1日当たりの通勤時間(自宅から職場までの往復)について調査を受け、通勤時間が30分未満、31~59分、60分以上の3グループに分類されました。また、精神的な健康状態について0~25点(点数が高いほど健康)で評価を行い、13点未満の研究参加者を「うつ症状がある」と定義し、通勤時間との関連性が検討されました。なお、研究結果に影響を与え得る年齢や性別、収入、婚姻状況、労働時間などの因子について、統計的に補正して解析されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ系の冬ドラマ「警察もの」2本はありえないお話しすぎてズッコケの連続

  2. 2

    バド渡辺勇大は代表辞退、英の五輪メダリストもアダルトサイトで副収入…世界で共通するアスリートの金銭苦

  3. 3

    元女子アナ青木歌音がTKO木下と「ホテルに連行」事件を巡り対立も…もう一人の"性加害"芸人もヒント拡散で戦々恐々

  4. 4

    旧統一教会信者が都議選に大量出馬情報…自民党に捨てられ、解散命令カウントダウンで断末魔

  5. 5

    「コネ入社は?」にタジタジ…10時間半会見で注目浴びた遠藤龍之介フジ副会長が、社長時代の発言を掘り返される

  1. 6

    TKO木下隆行"元女子アナに性奉仕強制疑惑"で絶体絶命…釈明動画も"ウソつきイメージ"がアダに…

  2. 7

    キムタクがガーシーの“アテンド美女”に手を付けなかったワケ…犬の散歩が日課で不倫とは無縁の日々

  3. 8

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  4. 9

    SNSで話題「コンクリートの建物は造れなくなる」が現実に? コスト大幅増で相見積もりにNO

  5. 10

    生島ヒロシが“一発アウト”なら「パーソナリティー一斉退場」の声も…“不適切画像”送信降板とTBSラジオの現状