シーズン真っ只中…肌トラブルを引き起こす「花粉皮膚炎」に注意
ただ、花粉症の罹患歴が長く症状が強い場合には、予防的な治療を行っても完全に湿疹を予防するのが難しいという。日常生活で花粉に触れる頻度を減らす対策が大切だ。
「花粉を家の中に持ち込まないよう、花粉が多い日は部屋の換気を避け、花粉飛散情報を参考に空気を入れ替えるタイミングを決めてください。外出から帰宅したら上着は屋外か玄関ではたき、可能であれば玄関にハンガーラックを設置してそこに掛け、部屋に持ち込まないようにするか、開閉する頻度が少ない特定のスペースに収納するなど、花粉と接触する機会を減らしましょう」
洗濯物の外干しにも注意したい。花粉は濡れた衣類に付着しやすく、それを身に着けると本来、花粉皮膚炎が起こる顔や首だけでなく腹部や太ももに湿疹ができてかゆみが生じやすい。室内干しを徹底し、皮膚に付着しないように心掛けたい。
また、先述した通り皮膚のバリア機能が低下すると皮膚内部に花粉が侵入しやすい。普段スキンケアをしない人も、花粉の時期は化粧水やクリームを塗り保湿ケアを行うといい。
気を付けたいのが、花粉皮膚炎と似た症状が現れる重大な疾患があることだ。自己判断で対処していると命を落とす危険性もあるという。