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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

「アナフィラキシー」に備える注射薬を携帯する児童が増えている

公開日: 更新日:

 先日、小学校の教員を対象に「エピペン」の講義を行いました。近年、小学校では食物アレルギーの児童がエピペンを携帯しているケースが増えているのです。

 エピペンは、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人に処方されているアドレナリン自己注射薬です。アナフィラキシーが現れた時に使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和するための補助治療剤です。

 アナフィラキシーとは、「アレルゲン等の侵入により、複数臓器にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応」で、このアナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合を「アナフィラキシーショック」と呼びます。新型コロナワクチン接種の際にも話題になりました。

 アナフィラキシーショックを起こしてから、呼吸停止または心停止までの時間は、薬物が5分、ハチが15分、食物が30分との報告もあり、早急な対応が必要です。食物アレルギーなどで児童がアナフィラキシーを起こした際には、学校教員が児童にエピペンを注射するケースもあるため、教員も正しい知識が求められるのです。

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