著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【コンブチャティー】腸内の善玉菌を増やして心血管を守る

公開日: 更新日:

 コンブチャティー(Kombucha Tea)は、主に紅茶や緑茶に砂糖を加え、スコビー(SCOBY:Symbiotic Culture of Bacteria and Yeast)と呼ばれる菌株で発酵させた飲料(発酵茶)のことです。発酵過程でスコビーが砂糖を消費し、酢酸や乳酸、炭酸ガスなどを生成するので、甘酸っぱく微炭酸の独特な風味を持つ飲み物が出来上がるのです。

 コンブチャティーの起源は古代中国にまで遡ると言われ、なんと、紀元前220年頃に「不死の霊薬」として知られていたそうです。その後、ロシアや東ヨーロッパにも広がり、20世紀初頭には世界中に広まったとされています。

 そんなコンブチャティーには、腸内の善玉菌を増やすことで消化機能を改善し、腸内環境を整える効果があることがわかっています。また、ビタミンBやポリフェノールも含まれていて、免疫システムのサポートや炎症を抑える効果があると報告されています。特に抗酸化物質が細胞のダメージを防ぎ、病気のリスクを減少させる可能性があります。

 さらに、コンブチャティーに含まれる酵素や酸は、肝臓や体内の有害物質を排出するデトックス機能のサポートに役立つことがわかっています。一部の研究では、脂肪肝疾患の予防にも役立つ可能性もあるそうです。

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