子どものいびきを見逃すな(1)「口ぽかん」「食が細い」に注意…勉強に集中できない原因かも?
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に空気の通り道である上気道が狭くなり、呼吸停止を何度も繰り返す病気だ。太った中高年に多い印象があるかもしれないが、子どもにも睡眠時無呼吸症候群がある。
小児の睡眠障害を専門とする「尾張こどもの睡眠・呼吸・アレルギークリニック」(愛知県)の杉山剛院長は「疫学的に子どもの睡眠時無呼吸症候群が増えているかというとそうではない。しかし専門医による啓発活動で少しずつ世の中に知られ始め、最近は、注意を払う親御さんも出てきているため、増えている印象を持つかもしれません」と話す。
自分の子どもは……と思ったなら、まずは寝ている時の様子を見てほしい。いびきを常習的にかいていないだろうか。就寝中に呼吸が時々止まっていないだろうか。加えて、睡眠時間が十分でもぐっすり眠れていないので、「寝起きが悪い」「日中、眠そうで居眠りが多い」「注意力が散漫で、集中力に欠ける」。また、「テレビを見たり、勉強をしている時など、口をぽかんと開けている」「食が細い」「食事に時間がかかる」なども常習的に見られる傾向がある(理由は本連載2回目で説明)。