著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

定期的な「歯科受診」が介護のリスクを低下させる?米国老年病学会誌に論文

公開日: 更新日:

 高齢化が進む日本では、日常生活に介助を必要とする高齢者の数も増加しています。2019年における介護保険の総支出は11.7兆円であり、これは国民医療費の総額44.4兆円の約4分の1に相当します。介護保険サービスを持続可能なインフラとするためにも、関連する支出の削減も重要です。

 近年では、口の中の衛生状態と、全身の健康状態の関連性が指摘されており、定期的な歯科受診によって、入院のリスクや介護が必要となるリスクの低減につながるのではないかと考えられてきました。そんな中、定期的な歯科受診と介護サービスの利用状況や介護保険費用の関連性を検討した研究論文が、米国老年病学会誌の24年9月号に掲載されました。

 日本で行われたこの研究では、65歳以上で日常生活が自立している8429人(平均73.7歳)が対象となりました。研究参加者に対して、過去6カ月以内における歯科の受診状況を調査して、その後の介護保険の利用状況と歯科受診の関連性が分析されました。なお、分析結果に影響を与え得る年齢、飲酒状況、歯の残存本数などの因子について、統計学的に補正が行われました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    橋本環奈は8人も…著名人のマネジャー「辞めた」「クビになった」の過去を振り返る

  2. 2

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  5. 5

    日本ハム大砲レイエスの原動力は「7人の子供たち」…二軍でも手を抜くどころか元気いっぱい

  1. 6

    フジテレビ上垣皓太朗アナを先輩アナが「容姿イジリ」→約4カ月後に大炎上のウラ

  2. 7

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  3. 8

    元「相棒」と明暗クッキリ…反町隆史「オクラ」の不発は“凸凹コンビではない”にあり

  4. 9

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  5. 10

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏