歯を削らない虫歯治療はここまで進化している…ドリルも麻酔も不要

公開日: 更新日:

 虫歯治療を受けたいけど痛いのは嫌。歯を削る大きな音が苦手……。歯が痛くても治療が怖くて歯科診療を避けている人は少なくないだろう。そんな人に朗報なのが、「削らない虫歯治療」だ。日本スウェーデン歯科学会認定医で「新橋歯科医科診療所」に勤務する小野宇宙氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 厚労省が2016年に行った歯科疾患実態調査によると、成人の約9割は虫歯を経験し、また3割は未処置の虫歯があることが分かった。虫歯は放置すると血液中に細菌が回り、心臓病をはじめとしたさまざまな全身疾患を発症させるリスクにつながる。だが、歯科治療に対する嫌悪感や恐怖心から、歯に痛みがあっても受診を後回しにしている人も少なくない。

 そういったイメージを覆す治療法が近年、日本でも導入されつつあるという。

「従来の虫歯治療は、患部をドリルで削る方法が一般的で、大きな音や振動を怖がる患者さんがよく見受けられます。また、ドリルを使用する場合、どんなに名医であっても虫歯になっている部分だけを取り除くのは難しく、虫歯と併せて健康な歯質も削られてしまう。そこで近年、削らない無痛の虫歯治療として注目されているのが『カリソルブ・ドックベストセメント療法』です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇