愛するペットのがんに 効能外治療のインターフェロンに託す手も
ペットもヒトと同じように高齢化していて、がんができやすくなっています。その治療もヒトと同じで、手術で腫瘍を切除するか、抗がん剤で腫瘍を叩くか。2次診療施設には、放射線設備を備えているところもあります。
そんな確立された治療が行われるのは実は最近のことで、10年ほど前だと学会や学術誌、勉強会などでの情報共有によって、効能が認められていない治療法でも、期待できる可能性があれば効能外治療として行われることもありました。
獣医師の世界でもコンプライアンスの考え方が広がり、飼い主さんの了承があっても、効能外治療の効果が不十分だったり、悪化したりすると、訴訟リスクがあることから効能外治療は一見すると減りつつあります。
しかし、そんな効能外治療の中には、日本では未承認でも、世界では承認されているものもあって、ヒトと同じくドラッグラグの側面も否定できません。そういう薬剤や治療法については、日本でも飼い主さんが獣医師の説明に納得すれば、試す価値はあるかもしれません。
その一つが、インターフェロンです。インターキャットとインタードッグの2種類ありましたが、ドッグは競合薬との関係で昨年9月に終売で、キャットのみになっています。