JAL機の事故でペット同乗問題が炎上…獣医師が考える動物・飼い主・乗客の安全性と快適性
JALの旅客機と海上保安庁の航空機との衝突事故は、思わぬ波紋を広げています。JAL機の乗員乗客は全員助かったものの、貨物室に預けられた2匹のペットが不幸に遭ったことから浮上したペットの同乗問題です。
動物好きの方がわが子同然にかわいさから機内への持ち込みを求める意見がある一方、動物が苦手な方やアレルギーのある方などが落ち着いた空間の確保や安全面から従来通りの貨物室を主張するなど賛否両論が沸き起こっています。
確かに事故で犠牲になった2匹はかわいそうですが、だからといってこれを機にペット同乗にかじを切るのは行きすぎだと思います。獣医師の視点を紹介しましょう。
■精神的なストレスと物理的なストレス
一部の航空会社はペット同乗が認められていますが、それでも搭乗中はケージの中にいます。プライベートのドライブのように自由に、とはいきません。ワンちゃんやネコちゃんにとって、長時間ケージに閉じ込められるのは精神的なストレスが強いほか、急激な速度や気圧の変化による物理的なストレスも重なります。