社員20人の紙器製造会社「秀英」が小学校の教科書に載ったワケ
「大阪名物のお好み焼きやたこ焼きを食べながらエコを学べるツールとして多くの人に受け入れられているようです」(上田会長)
■オイルショックによる紙不足を経験
今年82歳を迎えた上田会長が紙のリサイクルにこだわるのには理由がある。17歳で大阪の紙工場に住み込みで就職し、以来、60年以上も紙一筋。念願かなって自分の会社を持てたのだが、一時期、その紙で苦労した経験があるのだ。
「秀英を立ち上げたちょうどその翌年の1973年は、オイルショックで極端な紙不足。世間はトイレットペーパーがないと大騒ぎだったのです」(上田会長)
モノがなくなって初めて、小学生もエコの大事さを強く感じるに違いない。