チャットGPT悪用し「楽天モバイル」に不正アクセス…中高生3人組の仰天犯行動機と着眼点
「IDやパスワードはセットでダークウェブなどで販売されていて、架空請求詐欺に使用されたものが転売されているケースもあります。今回の事件で驚いたのは、目を付けたのがそのまま現金を移せるネットバンキングではなく、キャリアーだったこと。不正使用できるIDとパスワードがそろったアカウントかどうか試した上で契約を結ぶとなると、かなりの手間を要します。うまくいくのか、いくらになるのかも分かりません。プロだったらそんな面倒くさいことはせず、もっと楽に稼ぐ方法を考えます」(ITジャーナリストの井上トシユキ氏)
3人はもともとITの知識が豊富で、SNSで同様の犯行手口を知った中2が独自の手口を考案し、2人に指示していたとみられる。
調べに対し、「より難易度の高い犯罪スキームを考え、実行することで、自分がSNSで注目されたかった」と供述しているという。
「転売価格は1回線あたり1000~3000円で、購入者は送られてきたeSIMを使って通信していた。発覚のきっかけは、別件の電子計算機使用詐欺の捜査で容疑者の端末を調べた際、3人から提供されたeSIMが見つかった。販売された回線が犯罪に使われていた可能性もあります」(捜査事情通)
中高生がチャットGPTを悪用して不正アクセス。末恐ろしい。