京都市長選の違和感…立憲民主党は本気で政権交代する気はあるのか?
相次いで地方都市の市長選が行われた。
自民王国である群馬の前橋市長選では、自公が推薦する現職に対して、立民、共産、社民が応援する無所属の女性弁護士、小川晶さんが見事当選した。これは快挙だ。自民党の裏金問題などが大きく影響したことは間違いないだろう。
喜んでいたら今度は京都市長選。4期にわたった前職の後、オール新人での戦い。
自民、公明、立民、国民民主が推薦した松井孝治氏が、共産の支持を受けた市民派の福山和人氏に辛勝した。1万6000票という僅差だった。
こちらもかなりの逆風だったであろう。最初は維新が推薦する村井祥栄氏もいて三つ巴かと思われたが、直前に政治と金のスキャンダルで脱落。結局共産対非共産の対立になった。なんだかサッカーの日本代表が前半で得点し、喜んでいたら後半で失点して追いつかれたみたいなモヤモヤした気持ちだ。
小川氏も福山氏も市民レベルでものを考え、市民のための政策を主張していた。弁護士なのも同じ。だったらそのほうがいいから当選しそうなものだが、企業や自治体の思惑もあり、組織票もある。投票率が40%と低いのも同じで、そうなると自民系が有利だ。松井氏に至っては、京都市の人口のたった1%の差で勝っているのだ。