「ザックは勇気ない」と専門家 日本代表W杯全敗に“現実味”
そもそも長谷部は数年来、パフォーマンス低下が顕著だった。しかし、ザッケローニ監督は“ポスト長谷部”をテストせず、「長谷部―遠藤」のボランチコンビに固執。ようやく昨年11月のオランダ戦、ベルギー戦でMF山口(C大阪)を先発させたが、同ポジションのMF細貝(ヘルタ)、MF青山(広島)、今回はメンバー外のMF高橋(F東京)といった選手たちは、ほとんどテストの場を与えられることはなかった。
右太もも裏の肉離れで今回未招集のDF内田(シャルケ)にしても、「バックアッパーは探していない」というのも、ザッケローニの怠慢以外、何モノでもない。
「内田がシャルケのレギュラーとして欧州CLでも存在感を示し、このことをザッケローニ監督は高く評価しているものの、ここ1年は肉離れがクセになっている。W杯本大会前に戦線離脱の可能性も十二分にある。長谷部と同様、ポスト内田もザッケローニ監督は、これまで本気で探してきませんでした」(前出の記者)
ニュージーランド戦では、ボランチに山口、青山の2人が入った。この2人のペアリングは初。青山は昨年9月のグアテマラ戦以来の代表戦だ。後半からは遠藤―細貝コンビに入れ替え。結局、長谷部不在の状況になっても、代役は誰がベストなのか、誰と誰とのコンビが機能するのか、バタバタ慌てて試しているのが、ザック日本代表の現状なのだ。