「ザックは勇気ない」と専門家 日本代表W杯全敗に“現実味”
■遅きに失した新戦力招集
「すべては指揮官の新戦力を試す勇気に欠け、呼ぶにしてもタイミングが遅いことに尽きる」とは、元ブンデスリーガ1部コーチの鈴木良平氏だ。
「もっと前からボランチの細貝に場数を踏ませたかったし、山口、青山をもっと早い段階から代表で試したかった。発熱で代表辞退のFW柿谷(C大阪)にしても、実質的な代表デビューは昨年8月のウルグアイ戦。以前から評価の高い選手だったが、ザッケローニ監督は国内組に興味がなかったからか、招集が遅きに失したのは否めない。DF長友のポジションにしても、所属先のインテルでは左サイドMFとして攻撃に、守備にと獅子奮迅のプレーを見せ、得点源にもなっている。しかし、ザッケローニ監督は代表では一度も長友を左サイドMFとして長い時間プレーさせていない。これも勇気のなさを物語っている」(鈴木氏)
それにしても、取り壊しになる国立競技場での最後の代表戦だというのに、何ともお粗末な試合だった。前半17分までに大量4得点も、すべて相手のチョンボから生まれたもの。