「ザックは勇気ない」と専門家 日本代表W杯全敗に“現実味”
W杯イヤー最初の日本代表戦は、昨年11月19日のベルギー戦以来、約4カ月ぶりのこと。相手は世界ランキング89位のニュージーランド代表。同50位の日本よりも格下相手に勝った負けたと騒ぐよりも、「W杯メンバーを見極める」という意味で重要な試合だったはず。
W杯出場32カ国が「30人の予備登録選手のリスト」をFIFAに提出するのが5月13日。中旬には「最終登録23人」を発表する。次の日本代表戦は、5月27日のキプロス戦。ニュージーランド戦が、最後の実戦テストの場となったからである。
もっとも、W杯まで100日を切った時期に最終メンバーの主軸が固定されず、控え選手が流動的というのもヘンな話である。それもこれもザッケローニ監督が「欧州組偏重」「実績重視」に凝り固まり、選手選考が硬直化していたからだ。
■固定できない主軸
「たとえば、先月28日に右ヒザを再手術して全治2カ月以上の診断が下った長谷部。W杯に間に合うかどうかもアヤシイのに、ザッケローニは長谷部をブラジルに連れていく腹積もりです。理由はキャプテンシーです。前回10年南アW杯でのGK川口と同じチームのまとめ役を期待しているようですだが、第3GKとして出場の可能性が99%なかった川口とフィールドプレーヤーとでは、意味合いが違います。長谷部が選ばれると、貴重な戦力を1人失うことになるのです」(サッカー専門誌記者)