不祥事の後始末に奔走…斉藤仁氏は全柔連の“汚れ役”だった

公開日: 更新日:

 強化委員長として現場に足を運ぶかたわら、時間が空いた時には、斉藤氏が問題の理事たちに電話して助成金の返還を督促。応じない場合には、自ら出向いて説得したという。

 柔道界は現役時代の実績がものをいう世界。現役時代に五輪や世界選手権で結果を残した選手が引退後、要職に就くケースが多いのはそのためだ。年配の理事であっても金メダリストである斉藤氏の要請には逆らえない。斉藤氏が汗を流したこともあり、不正に受給した助成金をほぼ全額回収できたそうだ。未回収に終われば、不足分は理事会のメンバーが負担しなければならなかったため、JSCへの返還は斉藤氏の功績として評価されているという。

 全柔連の上村春樹前会長(現講道館館長)は「来年のリオ、20年の東京に向けて前面に立ってやってもらいたかった。大変な痛手だ」と惜しんだ。斉藤氏に足を向けて寝られない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出