7番左翼固定のジ軍青木 肉体改造で期待される本塁打量産
■MLBランキングでイチロー超え
MLB公式サイトで発表された今季の選手ランキングでは全体262位で、マーリンズのイチロー(590位)よりも上位にランクされた。成績予想では打率2割8分1厘、72得点、18盗塁。昨季(2割8分5厘、63得点、17盗塁)とほぼ同様の成績だが、本塁打は5本(昨季は1本)と上積みがある。
青木は入団会見で「もっと本塁打を打ちたい」と話し、長打を量産するため、このオフには肉体改造に取り組んだ。特にスイングする際の体の使い方、動かし方を見直したそうで「自分の中でその(長打が減った)理由が分かった」と本塁打量産に自信を見せた。
本拠地AT&Tパークは右中間の最深部が128メートルと広いが、右翼ポールまではメジャーの本拠地30球場の中で最も狭い94・2メートルしかない、いびつな形状だ。この球場の名物は「スプラッシュヒット」(サンフランシスコ湾に飛び込む本塁打)とはいえ、どれだけ鍛えようと非力な青木では厳しい。が、右中間フェンスを直撃した打球は不規則な方向に弾むため、外野を転々とする間に俊足を飛ばしてランニング本塁打にするのは可能だ。パワーアップでフェンス直撃の当たりが増えれば、本塁打も増えるかもしれない。