前ロ軍・青木宣親 起用法に悩み「食事が喉を通らなかった」
世界一になった85年以来、実に29年ぶりのポストシーズン進出を果たしたロイヤルズ。長引く低迷から一時はア・リーグのお荷物とまで言われたチームの躍進に貢献したのが青木宣親(32)だ。14年は主に2番を打ち、打率2割8分5厘、1本塁打、43打点。走攻守にわたる活躍で若手主体のチームを牽引した。メジャー3年目にして初のワールドシリーズに出場した青木が一年を振り返った。
■「新天地では世界一に貢献できる活躍をしたい」
チームはワールドシリーズまで駒を進めたとはいえ、個人的には決して満足できるシーズンではありませんでした。開幕から打撃の状態は悪く、調子が上がってきたのは9月中旬ぐらいでした。ナ・リーグのブルワーズから移籍して1年目のシーズン。初めて対戦するア・リーグの投手に慣れるのに試行錯誤を繰り返していました。必要と思われてトレードされた以上、期待に応えたいという気持ちは強かったです。開幕時は野手の最年長でしたので、プレーで引っ張りたいという気持ちが空回りしていたと思います。
若手主体のチームでしたので、集合時間になっても姿を見せなかったり、試合前のウオーミングアップに遅れてくる選手もいました。投手、野手とも潜在能力の高い選手が揃いながら、チームが一つにまとまらず、結果に結びつきませんでした。