ジャイアンツ入りの青木が「長距離砲」への転身狙うワケ
今季はジャイアンツでプレーする青木宣親(33)が、長距離砲への転身を図るという。
ロイヤルズでプレーした昨季、本塁打は自己最少の1本に終わっただけに、一発の量産を目指しているのだ。
ジャイアンツの本拠地AT&Tパークは、右翼後方がサンフランシスコ湾に面している。右中間の客席は狭く、フェンスも低い。そのためサンフランシスコ湾に飛び込む場外弾「スプラッシュ・ヒット」は、この球場の名物のひとつ。かつてジャイアンツでプレー、メジャー歴代1位の通算762本塁打をマークしたバリー・ボンズの代名詞でもある。
130メートルを超す飛距離でサンフランシスコ湾に放り込むのは強打者が多いが、青木は「去年は1本しか打ってないし。打ちたいですね」とその気になっている。
2番を任され、主に犠打や進塁打などのチーム打撃を求められた昨季の反動なのか、打撃フォームはこれまで以上に小さく、上体に頼ったものになっていたという。
オフはフォームの矯正に着手した。「体の動かし方が悪かったので、見直して(長打が出ない)理由がわかった」とは本人。具体的には明かさなかったが、親しい関係者によればヤクルト時代のように下半身主導のフォームに戻したそうだ。青木は広角に打ち分けるのが持ち味ながら、このオフは右方向への引っ張りを意識した打撃練習に取り組んだという。