今季は明暗別れそうな カブス和田とレンジャーズ藤川
このオフのカブスはレスター、ファウラー外野手(28=前アストロズ)ら投打とも積極的な補強を敢行。戦力の底上げを図った。中でも和田にとってプラスになりそうなのは正捕手で起用されるモンテロ(31=前ダイヤモンドバックス)の加入だ。
「モンテロはDバックス時代からリードが高く評価されており、特に変化球投手へのインサイドワークに長けている。和田は昨季、若手捕手のカスティーヨとの相性が悪かったが、リードだけでなくボールブロックもうまい(昨季の捕逸は5個でリーグ最少2位タイ)モンテロとなら今季は安心して投げられる。今季のカブスは攻撃力も増すだけに、12~13勝してもおかしくありません」
■乾燥した球場で被本塁打増
一方、レンジャーズでダルビッシュ有と同僚になった藤川球児(34・前カブス)は前途多難だ。現状ではセットアッパーとしての起用が確実視されているとはいえ、球場の特性に泣かされかねない。レンジャーズの本拠地「グローブライフ・パーク」は空気が乾燥していて、打球が飛ぶことで知られる。
「佐々木主浩(元マリナーズ)やレンジャーズ時代の上原が苦手にしていたように、日本人のフライで打ち取るタイプの投手には不利な球場です。藤川も一発を浴びるケースが増えるのではないか」(友成氏)
「松坂世代」の日本人メジャーリーガー2人は明暗を分けそうだ。