R・ソックス世界一奪還へ 上原と田沢に求められる“役割”
昨年は、一昨年の世界一からまさかの最下位に転落したレッドソックス。巻き返しを図るこのオフはFA市場の目玉だったサンドバル内野手(28=前ジャイアンツ)、H・ラミレス内野手(31=前ドジャース)を獲得し、地区最下位だったチーム打率(2割4分4厘)を解消すべく、打線のテコ入れを図った。
上原と田沢は今季も勝ち試合の終盤を締める役割が求められている。
クローザーの上原は昨季、7月までに47試合に登板し、21セーブを挙げたものの、8月に入って失速。22日のマリナーズ戦ではリリーフに転向してから最多となる5失点を喫するなど8月は1勝2敗、防御率5.56。9月から中継ぎ降格の憂き目にあった。
地元メディアは今年の4月で40歳になる年齢的な衰え、13年に73試合も投げた反動とみていたものの、シーズン最後の3試合は計3イニングを1安打無失点5奪三振。9月の登板を調整の5試合にとどめたことで、首脳陣は上原が復調したと判断している。
オリオールズ時代の10年7月16日から36試合連続無四球。メジャー歴代3位の記録を更新した制球力に加え、武器であるスプリットは健在とみているのだ。「パフォーマンスの質は高い」とはファレル監督。レッドソックスがこのオフ、4月で40歳のベテランと2年1800万ドル(約21億4000万円)で再契約したのはその証しだ。