早くも来季を視野に…ダルの「手術回避」望むMLBの“商魂”
■来日時の利益は2億円
MLBにとって日本開幕戦はドル箱カード。全ての経費は主催者である日本企業が負担し、MLBは入場料やグッズ収入、テレビ放映権料を含めた金額を一括で受け取る。例えば、イチロー、岩隈が所属したマリナーズとアスレチックスが来日した前回(12年)の日本開幕戦では「主催者からは少なく見積もっても5億円、もしくはそれ以上がMLBの口座に振り込まれた」(日米野球に詳しい関係者)ともいわれる。そこからギャラも含めた経費を差し引いてもメジャーは「1.5億~2億円の利益が出る計算になる」(同)。
日本での両球団の認知度がさらに高まれば、その後も莫大な利益が見込める。
それもこれも、ダルが日本で開幕投手を務めればこそだ。ダルがいないレンジャーズでは集客は期待できず、日本の主催者にしても莫大な経費を負担してまで招くメリットはない。
ダルが右肘にメスを入れれば、来季の日本開幕戦構想は白紙に戻るかもしれない。