言いたい放題“有頂天”の白鵬 「東京五輪まで現役」の現実味
このオレのどこが弱いんだ――。横綱白鵬(30)のインタビューはそう言わんばかりに自信にあふれていた。
26日の千秋楽で鶴竜を下し、35回目の優勝。インタビューでは会場の四方に向かって手を上げるアピール。喜びの言葉もそこそこに口にしたのは角界の先輩への“口撃”だ。
「前半戦で、誰とは言いませんが『力が落ちたんじゃないか』と。優勝したので、そんな寂しいことは言わずに温かい応援をしてほしい」
名指しを避けたとはいえ、その「誰か」が解説者の舞の海秀平氏であることは間違いない。解説でも何度か「力が落ちた」と話しており、NHKの中継カメラも恐縮する舞の海氏の姿をアップで映し出していた。
さらに調子に乗った白鵬は「我々の大先輩が今場所限りで引退というので……」と、モンゴルの先輩力士、旭天鵬(40)の引退を暴露してしまったのだ。出処進退は本人が発表するもの。他人の引退どうこうを無断で口にするのはご法度だ。
自分に酔い、すっかり有頂天になっている白鵬。こうなると、いよいよ「2020年東京五輪まで現役」が現実味を帯びてくる。かつて白鵬は「東京五輪まで現役を頑張りたい」と話していたが、20年には35歳。力士としては“高齢”だ。しかも、最近は引退も囁かれていた。