白鵬の“悪癖”彷彿…照ノ富士の立ち会いビンタに苦言相次ぐ
どこぞの「暴君」を思わせるビンタが炸裂した。
大相撲9月場所5日目、大関照ノ富士(23=円内)が立ち合いで佐田の海の横っ面に右の張り手を飛ばすと、左四つで難なく寄り切った。
これには中継を解説していた玉ノ井親方(元大関栃東)も、「正面から戦うべきでしょう」と、張り差しに苦言を呈していた。
立ち合いで張り手を見舞ってひるんだ相手を料理するこの技は、横綱白鵬が好んで使う。角界では「品がなく、上位力士がするべきではない」といわれているが、横暴横綱には馬耳東風。それをモンゴルの後輩力士がマネしてしまったのだ。
そもそも、佐田の海は今の照ノ富士にとっては怖い相手ではない。玉ノ井親方が言うように、正々堂々戦ってもどちらに分があるか一目瞭然だ。
かつて横綱審議委員会の沢村田之助元委員はこう話していた。
「張り差しは脇がガラ空きになるので、立ち合いで相手にまわしを与える隙を作ってしまう。純粋な技としても使うべきではない」
土俵を汚した白鵬の責任は小さくない。