優勝の石川遼が“タブー”破り苦言呈した日本ツアーの惨状
石川は大会3日目に、「盛り上がり的にいまひとつかなぁ、と思います。自分も含めてもっともっとレベルの高い試合を見せていかなければならない。自分を含めてワールドランク50位以内の選手がいない。これが日本ツアーの現状です」と、問題点を指摘した。
2010年大会は3日目1万1106人、最終日1万7070人。4日間計3万7485人。それが今年は最終日1万267人で4日間計2万2041人。5年前より1万5444人も減っているから、石川も「おかしい」とすぐに感じる。
米ツアーとの違いを会見で日刊ゲンダイが聞いたところ、「米ツアーは選手のレベルが高い。世界一のプレーを見るというのは新鮮なことです。日本ツアーはもっとファンサービスなどを増やすべきです。とにかくもっと試合を見て、興味を持ってもらわないといけない。日本ツアーは一人の選手が呼べるファンの数が米ツアーに比べて少ない」と答えた。
日本ツアーでは選手が大会を非難するコメントはタブーとされている。「盛り上がりに欠ける」も本当なら主催者批判と受け取られかねない。しかし、日本の惨状を目の当たりにすれば言わずにいられなかったのだろう。