セレモニーも地味に スポンサー待遇に見た遼の“ステータス”
【ANAオープン】
米ツアーのシード権を獲得してプレーオフに進出したものの、初戦であえなく敗退した石川遼(24)が今季国内初出場。首位と2打差の4アンダー、4位タイで2日目を迎えると、スコアを4つ伸ばし、8アンダー単独2位と絶好の位置につけた。
石川は「ドライバーで攻めるプレースタイルがこのコースに合っている。明日からも飛距離でアドバンテージを取りたい」と意気込んだが、周囲はいまひとつ盛り上がらない。
石川は大会初日の17日が24歳の誕生日だった。スポンサー契約を結ぶANAのキャビンアテンダントが花束を手渡すセレモニーが行われたが、わずか10分足らず。プロ転向でハニカミ王子と騒がれていた頃は、クラブハウスで多くのCAに囲まれて大会主催者から特大のバースデーケーキと花束を贈られ、クラッカーを鳴らすなど、盛大だっただけに、随分地味になった印象が強い。要するに、それだけのプロになってしまったわけだ。
米ツアー参戦した頃は多くのメディアが追っかけ回したが、それもナシ。後から参戦した松山英樹にも初勝利で抜かれた。今季、米ツアーで28試合に出場し、予選落ちが11回。世界では全然通用しないことが知れ渡ってしまったのだ。