広島ホクホク…過去最高益の潤沢資金をどう使う?
今年春には10億円程度の資金を投じて室内練習場を建設。また、1億円以上かけてドミニカ共和国のカープアカデミーの改修にも着手するなど、練習環境も向上させた。
■ファームの充実を願う二軍関係者
「これだけの資金があるうちに、二軍施設を拡充するべき」とは広島OB。
「現在、二軍は由宇(山口県)で大半の試合を行っている。二軍の大野寮からは40キロも離れているし、施設も建設から20年が経ち、充実を求める声はチーム内でも多い。ソフトバンクが二軍、三軍のグラウンド、寮が一体になったボールパークを50億円かけて建設しているが、そこまでの費用はかけられなくても、金があるうちに、どこかの土地で寮とグラウンドを一体化させた施設を造ってもいいと思う」
前出のマスコミ関係者が言う。
「黒田に4億円もの年俸を払っているが、広島市の人口が120万人ということを考慮すれば、観客動員はいずれ落ち着くだろう。補強に大金をかけられなくなったときの備えも必要。『育成のカープ』といわれ、生え抜きがスターに育ってきたからこそ、今の人気がある。ファームを充実させることが将来の“貯金”につながるはずです」
ファンやOBは固唾をのんで大金の使い道を見守っている。