先発5回ピシャリも 阪神・藤川「リリーフ再転向」に現実味
「一つのいい準備になった」
笑顔でこう言ったのは阪神の藤川球児(35)。
13日の日本ハム戦に先発し、5回を無安打1四球に抑える好投。金本監督も「真っすぐで(打者を)差し込んでいる印象」と目を細めた。
すでに開幕ローテ入りが決定している藤川。ストレートで押す抑え時代とは違い、カーブ、フォークなど変化球を交えたニュースタイルが奏功している。先発での活躍は期待大だが、阪神OBは「問題は公式戦に入ってから」と言う。
「状況次第ではリリーフ再転向の可能性もゼロではない。抑えはマテオで決まりとはいえ、七回以降が不確定。39歳の福原はオープン戦未登板だし、38歳の安藤にも大きな負担はかけられない。中継ぎが揃って不調な場合は、経験、実績のある藤川に頼らざるを得なくなるだろう」
香田投手コーチは先日、八回のセットアッパーについて、「いろんな人で補うという考え方もある」と話し、榎田、高橋聡らを調子や対戦相手などを考慮して日替わりで起用することを示唆する。
藤川が先発で結果を出し続けるためにも、中継ぎの奮闘が欠かせない。