“超変革”求めるがゆえ…金本阪神に燻ぶる「3つの火種」
「特に大きなケガ人もなく、元気と覇気がかなりあった。(チームの雰囲気が)変わってきている感触はある」
29日、阪神はキャンプを打ち上げ、金本知憲新監督(47)が満足そうに総括した。
今キャンプでは、伸び悩みが続いた若手野手たちがキラリと光るものを見せた。高卒3年目の横田慎太郎(20)、大卒2年目の江越大賀(22)、大卒3年目の陽川尚将(24)らがアピールを続け、ドラフト1位の高山俊(22=明大)もキャンプ終盤に一軍昇格して結果を残した。
育成に尽力したのは誰より金本監督だった。連日、選手をつかまえては手取り足取りの密着指導。12日には、陽川に対する下半身の使い方やバットの出し方についての教えが、実に1時間半に及んだ。
こうして「金本チルドレン」が形成される一方、二軍でも金本監督に負けじと掛布雅之二軍監督(60)による指導が行われていた。
特に熱を入れていたのが昨年の右手有鉤骨骨折の影響で二軍スタートとなった高山だった。ある阪神OBが言う。