阪神・藤川は先発転向で緩急巧み カーブにOB投手も太鼓判
4年ぶりの甲子園で復活をアピールした。
6日、阪神の藤川球児(35)が巨人戦に先発し、4回3安打1失点の好投。ストレートの球速は主に140キロ台前半。抑えを務めていた頃の球速、球威には及ばないが、110キロ台のカーブを織り交ぜるなど、緩急を使った新たなスタイルを披露し、対戦した巨人の村田は「球速は落ちたけど、スピンがきいていた」と印象を語った。
すでに開幕ローテ入りが内定している藤川は、「いろいろ駆け引きをしながら楽しめた」と話せば、金本監督も「真っすぐにキレがあって一安心」と評価していた。
メジャー挑戦した13年からの3年間は、「トミー・ジョン手術」を行うなど、29試合で1勝1敗2セーブ、防御率5.74と不振に終わった。ただ、実質的にストレートとフォークだけで打者をねじ伏せていた日本での抑え時代とは違い、カーブ、ツーシームなどを織り交ぜる投球スタイルに変化した。
「球速、球威に劣る日本人投手が米球界で活躍するには、緩急が必要になってくる。04年にホワイトソックスで抑えを務めた高津(現ヤクルトコーチ)は、緩いカーブを有効活用して活躍した。藤川にとっても、カーブがポイントになっていた」(マスコミ関係者)